てくてくブログ
2022.10.01
いよいよっ! 2024年春開業の北陸新幹線小松駅舎工事レポート(後編)
こんにちは。
2024年春の開業を控えた北陸新幹線小松駅舎工事レポートの後編です。
前回はコンコースを中心にレポートしましたが、今回はいよいよっ! ホームに潜入!
案内してくれるのは、前編に引き続き鉄道・運輸機構の麻生さん、現場責任者の勝田さんです。
大階段を上がった先は、大きな窓からたっぷりと光を取り込む明るいホーム。
ガラスを挟んで、こまつの杜のシンボル・超大型ダンプトラック930Eと
超大型油圧ショベルPC4000が、大迫力の勇姿を見せてくれています。
その向こう側には、白山山系が四季折々の美しい姿で横たわっているのが印象的です。
ホームの長さは300m超。12両編成の北陸新幹線がすっぽりと収まる長さで、
端の車輌の利用者も雨や雪に濡れないように設計されているんだとか。
ホーム上は鳥よけもばっちり!新幹線の車体に鳥がフンを落とすことがあっても、
お客様の上には落とさない。そんな心意気を感じる対策もされています。
汚れちゃったら、楽しい旅が台無しになっちゃうものね。
可動式ホーム柵は全ホーム完備。金沢駅同様に加賀五彩をイメージした色が使われています。
小松駅は黄土色とえんじ色を使用。
ちなみに加賀温泉駅では草色と古代紫を使っているそう。
雪国ならではの工夫もあります。
雪が多い地域の新幹線駅はホームの上だけでなく、駅全体を屋根と壁で覆うように
設計されているそうです。
小松駅舎もこの全覆型ホームになっているんだって!
全覆型ホームでは最高時速約260キロで走る新幹線が通り過ぎる際、風圧問題が
生じてしまいますが、ガラス上部にガラリを設置し風圧を逃がすことで、
問題なく新幹線がホームを通り過ぎることができるそう。
線路下に深い溝があるのも雪国ならでは。
車輛や除雪車がかきわけてきた雪が溝に落ち、安全に走行ができます。
ほかに、安全で迅速なメンテナンスを行うための仕掛けもたくさん隠れているそう。
利用者が気づきにくいようにさり気なくデザインされているものもあって、
利用者の快適な旅を守る心憎い演出です。
2012年に始まった北陸新幹線金沢・敦賀間延伸プロジェクトから11年。
これにつながる北回り新幹線建設促進同盟会の1967年結成からは半世紀!
本当に「いよいよっ!」の開通が間近です。
今後もホームや線路の工事を進めながら、コンコースでは陶板が設置され、
売店の整備も開始します。
案内してくださったみなさん、ありがとうございました!
ポムポムプリンも鉄道をつくる男になったみたい!
北陸新幹線小松駅
小松市八日市町地方地内(こまつしようかいちじがたちない)