てくてくブログ
2023.10.27
九谷焼の芸術祭「KUTANism(クタニズム)」が小松のあちこちで開催中!
みなさんこんにちは。
突然ですが、皆さんこの黄色い旗を街中で見かけたことはありませんか?
現在小松市・能美市の各地で開催されている九谷焼の芸術祭「KUTANism」の
スポットフラッグです。
今日のポムポムプリンは、小松市の2カ所で開催されている「KUTANism」の展覧会を
巡ってみたいと思います!
まずやってきたのは「松雲堂」です。
明治から大正にかけて外国へ輸出された九谷焼が“ジャパンクタニ”と呼ばれ一世を風靡した時代に、
九谷窯元の殿堂の一つだった「松雲堂」。
その面影を残しつつ、現在は功績を称え文化交流の場として整備・活用されています。
平成23年に改修工事がされ、現代町家へと生まれ変わりました。
そして今回はなんとカブッキーが案内してくれるとのこと。
どんなおさんぽになるかとっても楽しみです!カブッキーくんよろしくね。
「松雲堂」の前で2ショット♪
「松雲堂」で開催されている展覧会は、「九谷焼と暮らす」展。
様々なインテリアとコーディネートされた九谷焼が展示されています。
町家の特徴である剥き出しの梁と吹き抜けが素敵な空間
様々なインテリアと九谷焼
例えばレザーを使ったバタフライチェアやモロッコのプフ、
ネイティブ柄のカーペットと紺青が鮮やかな香炉を合わせた空間コーディネート。
九谷焼があることで空間が引き締まっているように感じます!
群青の間を表現した和室
和室ではアフリカの民芸品や古道具、古家具に九谷焼の小皿や酒器などを合わせ、
新しい和の暮らしが表現されていました。
食器や花器も、使い方によって様々な用途に変化します。
アクセサリー類の一時置き場として、アロマディフューザーとして、九谷焼を暮らしに
溶け込ませる素敵な提案でした。
古家具の棚に並んだ器は小物類の飾り置き場に。
また、この展示の特徴の一つはほとんどの器を実際に手にとることが可能なこと。
重みや感触を確かめながら、裏の刻印をみてどの窯元のものなのか、どの店で取り扱っているのかも確認ができるため、自身で購入し暮らしに取り入れることもできます。
九谷焼は鑑賞するだけでなく、実際に使って楽しめるアートだということを再認識できました。
「松雲堂」で当時使われていた上絵付けを焼成するための錦窯
次は日用町にある「苔の里」へ
次に訪れたのは小松市日用町の「苔の里」。
日用町の美しい景観を次の世代へ繋いでいくために管理する施設としてできた場所です。
今回苔の里では「KUTANism」の展覧会スポットとして「九谷のおきもの」展を開催中です。
人口30人にも満たないこの地域の未来のために、ボランティアの力を借りながら整備をしています。
(繊細な管理であり、さらに私有地でもあるので、鑑賞する時はルールを守って楽しみましょうね)
九谷焼の置物は新築祝いや結婚祝いなど大切な人への縁起物として贈られてきた歴史があります。
縁起物のモチーフたちが苔の中から顔を出す、そんな愛らしい展示になっていました。
アメリカで生まれ、今は大阪のシンボルとしても有名な幸運の神様「ビリケン」
上出長右衛門窯の「寿福老」も悠々と苔の上に鎮座しています
フクロウは福が来る(福来郎)、苦労がない(不苦労)ことを願った縁起物として
親しまれているそうです。
自然の中での展示だからこその光景も。
高砂の尉(じょう)が持つ熊手にトンボがとまっていました!イトトンボのような細くて
美しい色のトンボです。自然豊かな「苔の里」ならではの景色でした。
能の題材でもある高砂は長寿と夫婦円満の縁起物
苔が美しく生える気候条件のため、キノコが自生することも。
こんなに大きなキノコが生えることもあるんですよ!ポムポムプリンも座れるほどの大きさです
自然のキノコのイスに大興奮!
七福神の展示もありました。木漏れ日に照らされ荘厳な雰囲気です。
七福神を見るとなぜか手を合わせたくなってしまいますね。
カブッキーと一緒に「これからもっともっと小松市がにぎわっていきますように」
とお願いをしました。
苔の里の向かいに設けられた交流体験施設ウィズダムハウスにて
時間帯や天候によって様々な苔の表情が見れました
たくさんの縁起物を鑑賞して、清々しい気分になりました!
「KUTANism」は11/5まで開催しているので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください。
カブッキーくんとのおでかけ楽しかったよ!
■九谷焼の芸術祭 KUTANism
期間:~11/5まで開催中
会場:小松市・能美市の各所
詳細はhttps://kutanism.com/
■松雲堂「九谷焼と暮らす」展
石川県小松市龍助町27
TEL:0761-23-3414
開催期間:10/6~11/5 10:00~17:00
■苔の里「九谷のおきもの」展
石川県小松市日用町地内
TEL:090-7083-6969 メールアドレスkokenosato@gmail.com
開催期間:10/6~11/5 9:00~16:00
※展覧会期間以外も来場可能(冬期閉園及び安全のために荒天時に閉園することがあります)
景観整備協力金:大人500円、小中学生200円のご協力をお願い致します。